エンドウ種子 スナック753
~サカタのタネ~
耐寒性強く、莢色濃く、味よく肉厚の大莢
≪特性≫
●「スナック」と「グリーンピース」の交雑後代の中から、秋まき適応型の強健な「スナック」タイプを選抜固定した品種。
●草丈は露地秋まき栽培で180cm前後、株元の分枝は「スナック」より多い。初花房は「スナック」より4~5節低く着き開花、収穫とも数日早い。
●「スナック」に比べ、莢はやや大きく、子実がよくふくらむので丸みをもつ。莢質は変わらず、莢肉はより厚く多汁で歯切れよく、甘みと香りがある。
●耐寒性、越冬性は「スナック」より強いので、温暖地の秋まき栽培、高冷地および冷涼地の春まきに適す。
≪栽培のポイント≫
地力のある圃場で栽培し、開花が始まる前ごろより十分肥料を効かせて、旺盛に生育させることにより、双なり莢が多くなり、収量が上がる。
●圃場の準備と肥料
エンドウは酸性土、排水不良地には不適で、また乾燥地ではつる伸びがわるく収量が上がらない。リン酸欠乏にも弱い。耕土の深い、排水、保水のよい地力のある圃場を選び、一度エンドウを栽培した圃場は3~4年連作を避ける。
10a当たり堆肥1,500kg以上のほか、成分で窒素10kg、リン酸15kg、カリ12kgを標準とし、リン酸は全量元肥に施す。莢の肥大によって植物に負担がかかるので開花が始まったら十分に肥料を効かせる。
●栽培距離
畑地では直立1条植えで畝幅120cm、株間25cm、支柱利用2条植え畝幅210~220cm、株間25cmを標準とする。
●播種
秋まき(露地)は本葉2枚程度の小苗で越冬させるよう遅まきし、株元が凍らないよう防寒する。
春まきはできるだけ早くまいたほうが、収量が上がる。
●間引きと支柱
秋まきは翌春1株から4~7本の側枝が株元から出るので、春先早めに株間に合わせて、1株の主枝を3~5本に整枝し、通風、採光をはかる。春まきは株元からの側枝は少ないので、強い整枝はしない。
温暖地の露地栽培では180cm程度の草丈になるので、これに見合った支柱(ネットなど)を立てて、ポリテープ等で誘引する。
作型表 栽培の目安としてご利用ください